なんとかお店をスタートして大きく

変わったのは、階段を上がって二階に

併設したキッチン付きスペースです。

 

洋服や靴、木工品に家具、ガラスに

絵画、お菓子やお弁当、料理の

ワークショップ、音楽会、年末は

傘展などなど、ご案内する幅は

まさにGENERALで、展示会ごとに

今ある什器を総動員して臨みました。

 

そうこうして何巡目かの企画展を

開催する中で、お店という橋にも

徐々に往来が増えてきました。

 

様々な企画展を開催することで、

色んな気づきがあり、シンプル

な空間に、もっとつくり手の作品

を受け止めて、丈夫で安心できる

場所にしていくために、足して

いきたいものはなんだろう？

 

移転するだけでせいいっぱいだった

ところから時間と経験を重ねることで

ようやくお店の内装を変えてみようと

思い立ちました。が、しかしです。

 

まだまだ新しい印象がある８４を、

わざわざリニューアルしなくても？

という声もいただきました。

 

でも、髪の毛は伸びる前に

整えたりしますよね。で、

だれに髪を整えてもらうのか？

と言う話になるのですが。

 

よし、変えよう。と決めてから、

お願いしたいと思っていた方々に

実際に問い合せをしはじめました。

 

しかしながら希望を詳しくお伝え

する以前に予算やタイミング、

距離の遠さで縁がつながらず

断られることが幾たびも。

 

お願いしたい人にお断りされると

やはりがっかりしますね。

リニューアルはもう少し先の

事なのかと思っていました。

 

その時に、ふと思い出したのが

京都の三角屋さんで、そもそも

選択肢に上げていなかったのが

不思議なのですが。一気呵成で

メールして、一時間も経たない

うちにお返事がきたのです！

 

「まずは一度、お会いしましょう」

 

（第三話につづく）