「まず庇(ひさし)をつけて

お店の重心を下げましょう」と、

三角屋の稲岡さんから言われた

のは去年の夏のことでした。

 

ひさしというと日よけの

イメージが強かったのですが、

いわく今のお店の天井の高さ

と気持ちの良い空間を最大限に

活かせるのがひさしです、と。

 

つまりは外の空気感をドアで

分断するのではなく内と外が

ゆるやかにつながる仕掛け。

 

頼れる現場監督の上田さんと

相談して、ドアの質感に近い、

黒だけど圧迫感のない素材で

８４らしいひさしを作って

頂きました。HISASHI↓

 

そこに欠かせないのが看板です。

作っていただいたのは長年お世話に

なっている、洋鍛治師の長命さん。

 

あたらしいロゴを、鉄をたたいて

分厚く質感のある雰囲気で緑と青の

８と４を制作していただきました。

 

そんな看板をひさしの上に

無事のせることで画竜点睛。

 

これぞ旗印、マチエール（質感）に

つながります。ボルトでキュッキュッ

と締めたらお店に明かりが灯りました。

 

ひさしの下に配されたライトは

暖簾のような灯り方。念願だった

のれんのお話しも、またどこかで。

 

お店は3月3日（日）にリニューアル

オープンを予定しております！

 

第１３話もお楽しみに