84

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2024.01.28

84リニューアルプロジェクト ♯7

今回のリニューアル。さて
ロゴマークはどうしよう?

 

リニューアルのこの機会に、
今一度、客観的な視点で

84を見てみたいと思いました。

これまでのご縁も大事に
しながら、ここはあえて
お店のことを知らない人に
お願いしてみようじゃないか

 

と。


そこで浮かび上がってきたのは

グラフィックデザイナーの

小林一毅(こばやしいっき)さん。

「これでいいよりこれがいい」

そんな言葉を彼のインタビュー
見つけて、デザインに触れる
ことはできないけれど、静けさと
躍動感を感じる「なでざわり」
ある線に新たな84を重ねました。

 

そもそも彼のデザインは、目白の
自由学園で毎年開催されている
FOR STOCKISTS EXHIBITION 2017
の案内状が強く記憶に残っていました。

 

また、一昨年84で開催させて頂いた
スポーツウェアブランド「HERENESS
印象的なロゴマークも小林一毅さんでした。

小林さんとの初めましてはテレビ電話で。

 

画面越しのやりとりでも、人柄は
伝わってくるものですね。拙い説明を、
ニコニコして聞いてくださいました。

 

そうして何度かやりとりをして、
はじめて東京でお会いしたときに
ロゴを見せていただきました。

 

小林さんのつくってくれた
8と4は、シュッとしつつも
がっしりとした佇まい。
橋の目印はこうでなくっちゃ
というくらい、格好いいです。

 

 
この8と4はそれぞれ
移動したり、重なったり
時には支え合ったりする。
このニューロゴが新しいプロジェクトへ
向かう旗印となり支えになりました。
 
ロゴが決まったあと京都で待ち合わせ、
一緒に三角屋さんにお会いしたりする
なかで、いろんな話もできました。
年代的にも近く、子育てのこと、
家族のこと、仕事と生活の調和を
大切に、ひとつひとつにしっかり
と向き合ってるなぁ、と、ハッと
させられ、共感もしています。

 

小林さんからこんなメッセージを
いただきました。

 

蝶のような形をした8と矢印を
感じさせる4が、時にくっついたり
離れたりしながら対話しています。
何かに向かっているようで、向かって
いないのかもしれないと思わせる自由な
心と体を感じさせるデザインです。

 

また、自由な想像をするためには安心できる
環境であることも重要です。橋の構造から
着想した造形としての安定感は安心感に
繋がり、心を落ち着かせ、前向きで明るい
会話を生んでくれると考えています。
ふらっと立ち寄ってふらっと店を後にする
84はそんな日常を支える橋のような
存在なのかもしれません。」

 

第八話につづきます