2022.12.07
スープと傘はよく似ている
いよいよ12/9から始まるイイダ傘展の展示会2022☔︎
今年でもう8回目!というくらい冬の恒例イベントです。
これまでのご案内状は、せっかく84でやるんだったら
という一球入魂の心持ちで、飯田純久さんの描いた傘の
柄の中から、ひとつを選ばせて頂き制作したものばかり
です。過去には、おでんやカメ、メリーゴーランドにの
り弁などに焦点を当てて、飯田さんから原画をお借りし
てデザイナーのオリシゲシュウジさんと一緒に紙モノや
ポスターを制作してきました。そのキャッチボールはこ
の時期の愉しみでもあります。84では丁寧な作り手か
ら届く食材も扱っていることもあって、2022年に選
んだのは「スープ」でした。原画をみると、一見冬の星
空に見えます。でも実はこのまるやさんかくは、にんじ
んやじゃがいもなどの具材の断面なんだとか。そこにビ
ーツが入ればボルシチになり、コーンを入れるとコーン
スープ、カレー粉を入れればカレーになるという飯田さ
んの説明に思わず膝を打ちました。傘も、張る布地によ
って日傘になったり、雨傘になったり、見た目もまった
く違ってきます。でも傘という機能は変わりません。そ
ういった意味では傘もスープもよく似ているような気が
します。レシピがあるようでないスープは、つくる人も
食べる人も心温まる存在です。煮込むほどに美味しくな
るのは、使い込むほどに馴染む傘に通じるかと思います。